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2011年12月24日 (土)

「まっくろサンタ」絵本紹介と思い出。

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「まっくろサンタ」

作、絵 としたかひろ


 
(去年の記事ですが、再掲。)
 

クリスマスが近づくと。

子供達はみな、煙突の掃除をします。

でも、たーくんだけは、掃除をせずに歌を歌ったりしていて。

で、クリスマスの夜、サンタクロース達はそれぞれの家にプレゼントを置きに行くんですが、たーくんの家に入ったサンタクロースだけはすすで真っ黒になり、ドロボウに間違われたりして大変なことに、、、、って感じのお話。


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さて、この絵本。

今は絶版になっていて一般の書店では手に入りません。

基本的に絶版の絵本は紹介しないのですが、この絵本には特別の思い入れがあるのです。

でも、昔から好きで大事に大切にしていた絵本、ってことではありません。

たまたま再会したのです。

当店は中古絵本屋ですから、当然、絵本をたくさん仕入れます。

で、その仕入れをしているときに出会ったもの。

最初、表紙を見て、「ん?」って思いました。

なんか引っかかる。

で、最初のページを読んでみました。

そうしたら、幼稚園の頃の思い出が、ダダダダダーーーッとあふれてきました。


当時、この絵本が大好きで、何度も何度も読んでたこと。

好きだった幼稚園の先生の笑顔。

友達の姿や、鬼ごっこ、かくれんぼをしたこと。

幼稚園には大きな大きなイチョウの気があって、その葉が美しく黄色に染まり、その向こうにオレンジ色の夕焼けが沈んでいったこと。

そのイチョウの落とす銀杏がものすごいくさかったこと。

靴の裏についたそれを、友達に靴になすりつけたりしたこと。

封印されていた記憶が一気に解き放たれたという感じで。


そして、そういう記憶と同時に、何かとても暖かいものも思い出しました。

親に愛された記憶。

先生に愛された記憶。

友達と遊んで笑い合っていた記憶。

そんな暖かいものが自分の中に確かにあることも思い出されて。

 
そういうものって、確かに自分の中にあるものなので、消えることはないのでしょうが、思い出すのってなかなか難しかったりします。

大人になればなるほど。

でも、絵本はそれを思い出させてくれる気がします。

暖かい記憶、その体温を、ずっと変わらず持ち続けていてくれて、その絵本を開く度にその体温にも触れることができるというか。

 
ですので、

お子さんがとても好きだった絵本、大好きで何度も読んで、とせがんできた絵本。

そういうものは、5冊程度でも残しておいてはいかがでしょうか。

そしてもし、その子が大きくなって子供を授かった時にでも、もう一度プレゼントをしてあげては。

時間軸の長い、タイムカプセルのようなプレゼントですが、でもそこには懐かしさとともに、その子が遙か昔の子供の頃に感じた暖かさ、誰かに確かに愛されていたという暖かさ、体温が変わらずに残っていて、絵本のページを開けば、やさしくそれを示してくれるのではないかと思います。

 
絵本にはそんな力がある、ってことを私は身に染みて感じています。

 
 
 

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