絵本の紹介 「や行」

2013年11月27日 (水)

「ゆき」絵本紹介。

 
 
気づけば、もうすぐ12月。

いや、時の流れってもんは早いですよねえ。

さて、そんな12月に向けて、「雪」のお話。

とある灰色の街があります。

「そらは はいいろ やねもはいいろ まちじゅう どんより はいいろです。」っていう紹介の通り、疲れた感じの灰色の街。

そこにね、ひとひらの雪が舞い降りてきて、小さな男の子がそれに気づき、雪が降っていると言うわけですが、街のおっさんやおばさんは、それを冷めた感じで見ているわけです。

でね、ラジオもテレビも、「ゆきは ふらないでしょう」っていう感じです。

その後の文章がたまりません。

「けれども ゆきは、 ラジオを ききません。」「それに ゆきは、テレビも みません。」

うん、ほんとだね。

ラジオも聞かず、テレビも見ず、冷めたおっさんや、冷めたおばさんの意見も聞かない雪は、さて、どうなったのか。


 
とてもとても美しい絵が心を暖めてくれます。

雪は冷たいし、雪が降る時はとても寒いのに、なぜか暖かい。

不思議ですね。

 
 
 
 
 
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2013年8月 5日 (月)

「よわむしらいおん」絵本紹介。

 

 
「ほくが あさ めを さましたら らいおんが となりに ねていたの。」

 
という、書き出しで始まるお話。

男の子のベッドに、でかいライオンが一緒に寝ているわけですね。

そして、お母さんの「おきなさい」という声に、「もっとねていたいなあ」ってことを思っていると、らいおんが言います。

「うおーっ!もっと ねていたいんだ。」と。

そんなこんなで、男の子の欲望、願望を、彼の代わりに物凄いでかい声と迫力で言ってくれるわけですが、では、なぜ、「よわむしらいおん」なのか?

「らいおんもやっぱりアレは怖いのね。(笑)」っていう素敵なオチを長新太さんのユーモラスな絵で笑わせてくれます。

 
 
 
 
 
 

 
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2012年4月14日 (土)

「山のいのち」絵本紹介。

作: 立松 和平
絵: 伊勢英子

 
 
パパとママが海外に出張に行っている間、パパの実家のおじいちゃんのところに預けられることになった清一。

おじいちゃんはボケ気味なのか、孫の清一を、息子の良一(清一のパパ)と勘違いし続けていて。

 
明るい話ではありません。

清一は学校に行かなくなり、話すこともなくなっていて。

明るい話ではないものの、山と対峙したおじいちゃんは、人間として、自然の一部としての強さは確かにもっていて、育てたトマト、育てているニワトリとそれを食べてしまったイタチ、川での釣りなんかを通して、山の厳しさ、自然の悲しさ、そこに生きる尊さ、巡る命の不思議さ、なんかを教えてくれます。

明るく楽しいお話ではないものの、絵の圧倒的な美しさが、「悲しみ」や「人生の厳しさ」の違う面を見せてくれているように思えます。

 
人間は自然から遠く離れたように思えますが、どれだけ離れても自然の一部ですよね。

そして、その変わらない真理は自然の中に放り込まれてみると、確かに見えてくるものなのかもしれません。

自然の中では常に命は巡り、変わり、新たに生まれ、また死んで行くわけで。


 
そんな、様々なことを考えさせてくれる絵本です。

 
 
 
 
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2012年3月 7日 (水)

「よもぎだんご」絵本紹介。


うちのベランダに置いてあるプランター。

そこに買ったネギの根っこを切って、植えているのですが、ここのところメキメキと緑の芽を伸ばし始めました。

春が明らかに近づいている証拠ですね。

 
私は東京の東のはし、江戸川区で育ちましたが、子供の頃はまだまだ開発されていない野原がたくさんありました。

そこに母親と一緒に行って、自生しているヨモギを取り、団子を作ったのをよく覚えています。

そんなことって結構忘れないものですね。

 
この絵本はまさにそんな、春の日にみんなでよもぎやつくしを取りに行き、団子を作るというお話。

この絵本を読むだけで、あの子供の頃の暖かい想い出を思い出します。

 
想い出と共に、あの何とも言えない暖かい気持ちを思い出させてくれる力を、絵本は持っているんだなあ、ってことを感じさせてくれます。

 
 
 
 

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2012年1月29日 (日)

「喜びの泉」絵本紹介。

ターシャ・テューダー 作・絵   食野雅子 訳

 
絵本というくくりに入るかどうかは微妙なところですが、世界の様々な名言、格言に、ターシャテューダーの絵が載せられている本。

この絵本に取り上げられている言葉は、非常に滋味のあるものです。

それは何より、ターシャテューダーの絵の力の強さによりますね。

その中から1つ。
 

美しいのに愛されていないものを愛そうと
ひとり心動かされた私は
四季のなかで
冬をいちばん愛する

そしてその病的な青白さを追い求める
それは死ではなく、大いなる静けさ
世界を覆い包む薄暗い雲には
暗さ、寒さよりも

まだ眠っている光と暖かさを感じる
その寝息に耳を傾けると
雪の薄掛けの下で息づきはじめた
収穫の小さな命の鼓動が聞こえる

 
コペントリー・パトモアという人のこの言葉に、どんな絵がついているのか。

どうぞ、読んでみて欲しいと思います。

 
 
 
 

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2012年1月26日 (木)

「ゆきみち」絵本紹介。

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おばあちゃんちで弟が生まれ、お父さんと一緒に会いに行く話です。

バスの終点で降りてから、そのおばあちゃんの家まで、とんでもない大雪。

雪と風にさらされ、先を行くお父さんと、距離が離れ始め。

さらに雪が降り、風が吹き。

へこたれそうになる時、途中にあるお地蔵さんや、大きな樹を見て、春や夏にそこであった暖かい思い出に励まされながら、前へ前へと頑張って歩く男の子。

雪の描写が本当に凄く、冷たい風が自分のところにも吹いてきそうな迫力のある絵の連続。

その分だけ、暖かい思い出を思い出す時のその暖かさが、より一層、心に沁みます。

人はつらく悲しい時も、暖かく優しい思い出に励まされるものなんだなあ、ってことをしみじみ思いますね。
 


でも、もう、とにかく雪が凄い!!


 
 
 
 
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2011年12月28日 (水)

「やまからにげてきた・ゴミをぽいぽい」絵本紹介。


作・絵: 田島 征三


 
 
前からも後ろからも読める絵本です。

この絵本の言いたいことの大部分はタイトルにあらわされていると思います。

ですが、この中の絵で描かれている、動物たち、虫たち、魚たちの姿と、「たすけて」という言葉が、とても力強く、悲しく迫ってきます。

「たすけて・たすけて」とたくさんの動物たちが訴えながら、どこかへと逃げていくシーンは、胸が痛くなるほど。

ゴミの問題だけでなく、環境問題について考えるきっかけとして、強いインパクトを持つ絵本であることは間違いないのではないでしょうか。

 
 
 

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2011年12月21日 (水)

「よるくまクリスマスのまえのよる」絵本紹介。

 
 
先日、ご紹介した、「よるくま」の続編です。

「ぼくにはサンタさんくるかなあ。こないのかもしれないね、だってぼくわるいこだから。きょうママにいっぱいしかられたから。」

 
この絵本は「クリスマス」を舞台にしていますが、本当の舞台は、「男の子の不安」だと思います。

サンタさんよりも、ママを求めていて、

サンタさんよりも、暖かさを求めていて、

サンタさんよりも、安心を求めていて、

サンタさんよりも、愛を求めている。

 
主人公は男の子ですが、もう1人の主人公は、これを読む子であり、これを読んであげる人であり、今こうしてこの文章を書いている私でもある。

誰もが安心や暖かさを求め、不安の中で手を伸ばしているもの。

その不安を、最後の、

 
「もうしんぱいなんかしないでね」
 
 
という優しい言葉が取り払ってくれます。

クリスマスという時期に限らず、是非、この絵本をお子さんと肌を寄せ合って読んであげて欲しいなあ、と思います。
 


私もこの絵本を読んでくれる人を探します。(笑)
 
 
 

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2011年12月13日 (火)

「ゆきのひ」絵本紹介。

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ゆきのひ (偕成社の新訳えほん―キーツの絵本) [大型本]
エズラ=ジャック=キーツ (著), きじま はじめ (翻訳)

 
 
 
 
雪の日に遊ぶ、ピーターのお話。

街に雪が積もり、そこで遊ぶわけですから、世界全てが、白の世界だ!!ってものを想像しがちですが、この絵本には、様々な色が使われます。

なんでこんなにカラフルなの?っていうくらいに多彩な絵が続く。


でも、子どもの頃を思い出すと、雪がいっぱい降って次の日カラッと晴れたりなんかした時は、空は輝くように青かったように思います。

空の青だけでなく、世界がキラキラと、それぞれの色の光を強く放っていました。
 


この絵本は、絵本全体の中で「白」が使われている割合は低いですが、強く「雪の白」を印象づけてくれる絵本ですね。

 
 
 
 

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2011年12月 7日 (水)

「雪わたり」絵本紹介。

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雪わたり (宮沢賢治どうわえほん) [単行本]
宮沢 賢治 (著), 鈴木 まもる (著)

 
 

宮澤賢治の童話です。

「雪わたり」というのは、田んぼや畑に雪が降りますね。で、お日様に当たると溶けてグジャグジャになります。でも、その夜にさらに冷やされて氷ると、その上を歩けるようになり、普段は歩けない田んぼや畑や草が生えているようなところでも、全部すいすい歩けるようになる状態、のことを言うようです。(間違ってたらすいません)

で、その「雪わたり」の上で、小さな男の子と女の子がキツネと出会い、キツネ達がやる「幻灯会」(写真をスクリーンに映して見る的なもの)に誘われて・・・・って感じの物語。

 
絵本というか、童話としてくくられるであろうものなので、多少長いです。

お話の言葉使いも簡単な言葉ではありません。

小さい子だとわけわからん!ってことになるかもしれません。

でも、流石に宮澤賢治先生、文章が美しすぎてたまりません。

 
「林の中には月の光が青い棒をななめに投げこんだようにさしておりました。」

とか、

「小さな小さなねずみぐらいのきつねの子が 大きな子どものきつねの肩車にのってお星さまを取ろうとしているのです。」

とか。

 
絵も良いですね。

幻灯をやっている時の点描絵とか、ラストの雪わたりを歩くシーンとか、「幻想的」という言葉がはまりすぎるほどに幻想的。

言葉とか色とか音とか、それらが上手く組み合わさり美しさを持った時に、いかに自分の心に沁みるものかを教えてくれる絵本ですね。

 
 
 
 

 
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